公務員の給料を公開!最高に出世したらいくら?【大卒政令市行政職】

公務員の給料、気になりますよね!
政令指定都市で、幹部職員候補として採用される大卒・一般行政職の職員が、最高に出世したら年収いくらもらえるのか?
総務省が毎年公開している「平成29年地方公務員給与の実態」(H29.12公開)からまとめてみました!

政令指定都市を想定しているのは、私の古巣だからです笑
基本的に、都道府県・特別区・市町村とも似た感じですので参考にしてください。

大卒一般行政職のトップとは?

まずは「最高に出世」とはなんぞや?というところをご説明。

地方公務員が、一般行政職の公務員試験に受かって出世してたどり着ける一番上の役職のことです。
ご存知のとおり、市長は選挙ですよね。
このような選挙ではなく、公務員試験に受かって組織の中で長年頑張ってたどり着ける役職、つまり事務方トップ及びそれに相当する役職について書いてみます。

副市長

地方自治体の事務方トップと言えば、副市長です。
副市長は市長が指名して、議会の同意を得て選任されます。

一般的にはその自治体の幹部職員(大卒一般行政職)から指名されます。
ただし、中央省庁のキャリア官僚や、都道府県からの出向者を受け入れることもあります。
国交省とか財務省、経産省とかから来るんですね。

その場合は、その自治体の事務方トップというよりは、中央省庁や都道府県とのパイプ役の性格が強いですね。

各局の局長

地方自治体の中には、市長-副市長-局長・・・という感じで各種局が置かれています。
健康福祉局、市民生活局、とかその局内のトップが局長です。
一般的に、行政職が最高に出世した場合としては、局長で終わることが多いです。
副市長は政治的な面もありますのでね。

教育長

教育委員会事務局のトップが教育長です。
普通は局長は◯◯局局長、と呼ばれますが、教育委員会事務局だけは局長と呼ばず教育長と呼びます。
これは、教育長は一般職と違い特別職だからです。

よく間違われるのは、教育委員や教育委員長ですが、こちらはその自治体の職員ではありません。
臨時で一時的に就任しており、給料も月20万ほどです。

地方公営企業管理者

水道事業管理者とか、公営企業のトップです。
この役職も、その自治体の幹部候補職員からなります。
先に述べた教育長と同じ、局長クラスです。

代表監査委員

こちらも局長クラスです。

以上が、大卒一般行政職のトップと言える役職です。

なお、高卒でも実力が評価されてこれらの役職についている方もいます。
ただ、高卒と幹部候補の大卒では入庁時の試験内容が異なり、給料表も異なるため、一般的かつ便宜上、大卒としています。

大卒一般行政職が最高に出生した時の給料

さて、上で述べた事務方のトップの方々の給料になります。
総務省が公開しているのは月額ですので、ざっとボーナス4.4ヶ月分を加算して、単純計算で12+4.4=16.4ヶ月をかけて年収も掲載しました。

役職月額年収定員
特別職副市長970,0651,591万円57
教育長766,1701,257万円20
地方公営企業管理者680,5111,116万円39
代表監査委員676,2601,109万円20
一般職各局の局長約800万円

※手当が入っていないので、本当は手当分、もう少し高いです

局長の年収について

学歴別、経験年数別の給料は公開されていますが、役職別はありません。
つまり局長の正確な給料は分かりません。

しかし、大学新卒で23歳、局長級になるのは60歳手前なので、経験年数は35年以上と推定できますし、また、浪人や院卒で例えば26歳で入庁して57歳で局長などのパターンを考え、30年以上の平均で推定しました。
ふわっとした数字ですが、およそ合ってると思いますのでご参考までに。

ちなみに政令市一般行政職の給料は?

一般行政職の平均年収は676万円

全国20政令市、一般行政職の平均年収です。

職員数基本給残業代他手当月額合計ボーナス年収
122,705319,22639,64771,165430,0381,599,4926,759,948

残業代や各種手当を入れたら、平均676万円でした。
平均年齢は、およそ42歳です。

おわりに

事務方トップとなれば、年収1,000万越えも可能です。
しかし、そこまで登りつめることが出来る人はごくわずか。

うちの市では年収1,000万超えてる一般職の職員はほぼゼロでした。
稀に超えている人もいましたが、それはモ~~~レツな残業代です笑;

今は働き方について厳しくなってきており、昔のように残業代もつかなくなってきてるので、どんなに頑張って出世しても、大卒行政職公務員は年収1,000万は超えられないと思ってほぼ間違いないです。

ライフワークバランスも大切ですしね^^