地方公務員を退職して後悔したこと・本音

某政令指定都市の大卒行政職を退職して一年になりました。
「公務員 後悔」というキーワードで検索される方、結構いらっしゃいます。
私も辞める前はネットで、現職で退職を迷っている方、退職した方の本音を調べていました。
自分が退職者になった今、正直な気持ちを書きたいと思います。

公務員を辞めて後悔しているか

答えはノーです。
強がりや見栄でなく、一点の曇りも無くノー。
本当に辞めて良かったと思っているし、もう二度と戻りたくないです。

場所も時間も縛られて、向上心の無い人たちに囲まれ、面白くもない仕事を欝々と続ける日々。
そこから解放されて、私の日々はイキイキとしています。

一つくらい後悔してるでしょ?

一生懸命考えてみましたが、本当にありませんでした笑
それほどまでに公務員への執着が皆無だったから辞めたんですよね。
もう、嫌で嫌で嫌で嫌で仕方なかったんです笑

今でも可愛がってくれた上司や同僚、同期とは飲みに行きます。
繋がりは大切にしたいと思っていますし、個人では素晴らしい方々も多いです。
しかし、所属した課の環境、仕事の効率の悪さ、公務員全体の風土は、私には耐えがたいものがあったのも事実なのです。

公務員を辞めて後悔するとしたら

私自身の話になると全く後悔が無いので、一般論からアプローチしてみます。
一般的に、公務員を辞めて後悔するとしたら、

  • 社会的な信用が無くなった
  • 安定的な収入が無くなった
  • 転職先の方がはるかに激務だった
  • 将来の退職金や年金の心配

これくらいでしょうか。
一つずつ見てみましょう。

社会的な信用が無くなった?

正直、「あなた公務員じゃないから信用できないです」って場面に遭遇しないです笑

強いて言えば、私は退職後半年で新築物件に引っ越しました。
その時に、職業が「個人事業主」というのは信用力が無いな~と思いました笑
私は公務員時代、8年間で三度引っ越しましたが、三度とも公務員という肩書だと何の問題も無くスムーズに借りれたのは確かです。
個人事業主だと、銀行の貯金額を見せたり、毎月の収入が分かる書類を見せたりしました。
公務員だったら、貯金額を見せるなんて、まずないですから笑

要は不動産屋や家主の「この人に貸して家賃をきちんと回収できるのか?」という不安を払拭できるお金をきちんと提示して、賃借人として誠実な態度でいれば大丈夫です。

ちなみにうちの妹夫婦は公務員同士ですが、20代前半で土地+家4,000万以上で一軒家を建てていますが、銀行のローンも難なく通ってましたね。
そういう意味での信用が欲しい人は、公務員を辞めると後悔するかもしれません。

安定的な収入が無くなった?

私は公務員時代、頑張っても頑張らなくても給料は一緒、というシステムが嫌でした。
だから現在、頑張れば金銭的に成果が出るし、さぼれば金銭的なリスクを負う、という状況にとても満足しています。

つまり、自分の能力と関係のない「安定的な収入」に、魅力を感じない人間です。
なので一般的にうらやましがられる(らしい)公務員の安定的な収入には価値を見出してないです笑

サボっても金銭的なリスクは負いたくない、という人は公務員を辞めない方が良いです。
頑張っても金銭的に成果が出ない、という公務員のシステムがストレスで辞めた人は、安定的な収入が無いということが後悔要因にはなり得ないですよね。

転職先の方がはるかに激務?

これも上述したことと似ています。
楽して稼ごうと思っているなら、公務員は辞めない方が良いです。
公務員を辞めたら、転職先の方が激務ということはあり得ます。
私は公務員時代に月200時間の残業を死にそうになりながらしていた時もありましたので、一概には言えませんが・・・

そもそも、お金を得る方法は色々ありますから、公務員と同じく労働者としての転職でなくとも、起業して雇う側になったり、家業を継いだり、個人投資家になったり、事情は人それぞれですので、一概に退職後が激務かは分かりませんね。

退職後のビジョンをきちんと考えていれば、こんなはずではなかった、という状況は減らせるはずです。

将来の退職金や年金の心配

自治体の公務員を大卒として40年近く勤めるメリットに、退職金が約3,000万ほど出ることをあげる人も多いでしょう。
まあ、中にいるときはみんな自虐的に「我慢料」と呼んでましたが笑
3,000万円のために、自分の人生をつまらないと思いながら過ごす、我慢料です。

私は正直、40年もあれば退職金に相当するものを自分で作り出せると思いました。
実現できたかは60歳の自分に聞かないと分かりませんが、少なくとも、お金のために時間や人生を犠牲にする考え方はありませんでした。

人事課に、毎年毎年「俺の退職金いくらか計算して」って電話してくる職員、多くいます笑
毎年辞めようと思っているけど、金額で「それなら来年までいよう」って決めているんですね。
それもひとつの価値観だと思いますが、寂しい気はします。
お金はあくまで人生を豊かにするツールであり、お金に使われる必要はないのです。

年金についても同じ考えです。

私はファイナンシャルプランナーでもありますが、そんな先の心配より、その前にある自分の人生の充実や、その充実に付随して生み出される退職金や年金以上のお金の方が大切だと思いました。
こういう考え方なので辞めれたのかもしれませんが笑

すべて答えはノー!辞めたいなら辞めるべし

結局、退職後の現実的な見通しを考えて、主体的に動ける人ならば、後悔はないと思います。
辞めたい、と悩んでいる時点で、自分の中でもう答えは出ていますよね。
私も4年以上悩んで、準備して、退職するという行動に移しました。

公務員って退職しなさそうと思われますが、周囲にも辞めた人は意外といます。

  • ドラマーになると言って50代で辞めた人
  • 貯金1,000万を達成したら漫画家になると言って30歳で辞めた人
  • 雑貨屋が夢だといって20代半ばで辞めた人

今年度末は、私の同期が辞めますね。
保育士になった上で、最終的には保育園を経営したいそうです。
全力で応援してます。

また、転職についての考え方も、民間ならば、

  • スキルアップ、年収アップのため
  • 経験を積み、視野を広げるため
  • 人脈を広げるため
  • 自分の望む環境を手に入れるため

などなど、好意的なもの、ととらえる傾向にあります。
ずっと公務員でいると見えにくい部分ですが、私は公務員を退職することは、とても前向きなことだと考えています。

おわりに

やはり、社会的信用もあって安定した収入もあると思われている公務員を辞める人は、まず何よりも向上心があり主体的な人、かつ退職後のビジョンが明確な人が多い印象です。
貯金が3億あるからもういいわ、と言って辞めた40代の同僚もいますが笑

向上心と行動力さえあれば、公務員を辞めても後悔はないと思います。
向上心と行動力って、公務員にそぐわないんです。

受動的、現状維持、マニュアルが無いと何をしていいか分からない、皆と同じことをする方が安心感がある、という性格の方が続けられます(もちろん全員そうではありません)。
逆に、現状を改善していく職員は、うとましく思われがちで、出る杭は打たれまくります笑
私は課の掃除一つするのにも苦労しましたし笑、仕事が出来る職員の左遷も目にしました。

また、退職を考えていても、ビジョンが不透明なうちは、公務員という身分のまま準備することが賢明だと思います。

以上、いち退職者の率直な意見でした。
経験上の本音なので、色々アレなのはお許しください。