【簿記】簿記2級に独学1か月で合格した超具体的な勉強方法

今回は、私が独学1か月で簿記2級に合格した勉強法を書きたいと思います!
特に、忙しい社会人など、短期決戦したい方向けです。

簿記に受かる方法って、

  1. 適切な教材をそろえる
  2. 勉強する

要はこれだけですが、

  • 適切な教材って何を選べばいいの?
  • 電卓は?めっちゃ速く打てないといけないんじゃない?
  • 他の人はどうやって勉強してるの?
  • 何時間くらい勉強してる?

など不安になると思います。
私も3級受験時は色々ググって調べましたが、2級ともなると勝手がわかって、2級も独学でいける!と思ってがんばってみました。

この記事では、私が使用したテキスト、問題集、電卓、勉強法、スケジュール、勉強時間など詳細に公開しますので、これから簿記を受けようという方の参考になれば嬉しいです!

簿記2級 第152回 自己採点結果

まずはじめに、この記事に載せた勉強方法で、独学で1か月間がんばった結果を載せておきます!
本日終わったばかりの、第152回の簿記2級試験です。

  1. 20点/20点
  2. 18点/20点
  3. 14点/20点
  4. 20点/20点
  5. 20点/20点

92点/100点でした!おしい!

合格ラインは70点以上なので、無事合格できてよかったです。

(ちなみにどこをミスったかというと、第2問で仮払金と現金を逆仕訳して-2点、第3問で「商品」を「繰越商品」って書いてしまって金額はあってたのに-2点、繰延税金負債と繰越利益剰余金の金額を凡ミスで-2点×2=-4点合計-8点となりました。)

簿記2級の申込期間&入手できるテキストに注意

注意事項です。

簿記2級はめっちゃ気合を入れれば1か月で合格できる試験ですが、商工会議所によって差はあるものの、申込期限が試験日の1ヶ月前くらいで締め切られます。
また、2週間前など直前すぎるとテキストも手に入らない可能性があります。
私は、テキストは試験日の1ヶ月半前に入手(その後2週間はやる気出ずに放置笑)しました。

試験直前、短期決戦で簿記受けようかな~?と思っても、申込期間終了やテキストが無い!となるとそもそも受けられませんので、十分に注意してくださいね。

なぜ簿記2級を受けようと思ったの?

今年2月の第151回簿記検定で、3級に一週間で合格して調子に乗ってみたからです笑
その時の記事はこちら↓

せっかく基礎知識がついたから、このまま忘れてしまうのももったいない!
2級も同じ要領で受けてみようかな?と思ってがんばりました。

そもそも簿記3級を受けようと思ったきっかけは、教養のためです。

簿記2級は独学で受かる?

公式情報によると、簿記2級は高卒レベル、簿記1級は大卒レベルです。
なので、簿記2級は、難易度的には独学で十分です。

簿記1級の独学となると、大学受験などで勉強することについて耐性があったり、独学に向いている自信がある方でないとオススメはしません。
しかし、簿記2級は独学で十分受かることができる試験です。

ただし、きちんと自分でスケジュール管理が出来ることは大前提です。
自分でスケジュールを組むのが苦手、人に見られていないとダラけるかも?教えてもらわないと分からなそうで不安だ・・・という方で、そのためにお金を払ってもいいかな?と思うなら、学校や通信講座を受けてもいいと思います。

簿記2級の合格率

簿記2級の合格率

こちらが簿記2級の合格率です(商工会議所公式サイトより)。

ここ数年は範囲の改定があり、1級の範囲が大幅に2級に降りてきたため、連結会計や税効果会計など、初めて見ると難しく感じる問題も多く、合格率は10%台となっています。

昔より簿記2級は難化しているといわれているようで、私が今日、152回を受験した体感としては、今回も合格率は20%以下かな?と感じました。
→【追記】152回の合格率は25.4%でした!一気に前回の二倍ですね!

ただ、基礎をしっかり頭に入れていれば大丈夫ですので、思い立ったら受験に挑戦してみましょう!

簿記2級の総勉強時間

一般的な合格ライン:200~300時間

一般的に簿記2級の合格ラインに達する勉強時間は、トータル200~300時間と言われています。

この時間が捻出できるなら、1か月だけ勉強してもいいし、半年勉強してもいいと思います。
自分がいつ、どれくらいの時間を簿記のために確保できるか、モチベーションを保てるか等を考えて、スケジュールを組む必要がありますね。

私の勉強時間:177時間(2級のみ)

私の勉強時間は、1か月で177時間でした。
長期間の勉強がとっても苦手なので、当初より短期決戦のつもりでした。
とはいえ、もともとは2か月の勉強期間を想定していました。
が、実は、6月末が試験だと勘違いして、実は6/9が試験日だとGW中に気づき、大慌てで勉強を開始したという経緯があります笑

短期決戦の方も、無理なく勉強するなら、2か月は確保した方が良いと思います。

1か月でも無事合格できますが・・・休日はすべて簿記に捧げました笑

簿記2級が初めての方:250~400時間は確保しよう

200~300時間という勉強時間は、簿記2級の合格ラインに達する勉強時間です。

簿記2級の学習範囲には、当然、簿記3級の範囲もすべて含まれます。
つまり、簿記2級から受験する方は、必ず簿記3級の勉強から開始する必要があります。
まったく何も知らない初めての状態で、簿記2級のテキストを読み始めると意味不明だと思います。

一般的に簿記3級の合格ラインに達する勉強時間は、トータル50~100時間と言われています。

  • 簿記2級:200~300時間
  • 簿記3級:50~100時間
  • トータル:250~400時間

簿記2級から学習を始める方は、250~400時間は確保しましょう。

私の勉強時間:224時間(2・3級合計)

私は簿記3級は一週間、勉強時間としては47時間で合格しています。
合計すると3級分47+2級分177=224時間、勉強したことになります。

簿記2級に合格するためのテキスト&問題集

私はTAC出版書籍販売サイトで以下のものを揃えました。

  1. スッキリわかる テキスト+問題集 日商簿記2級 商業簿記(税込1,512円)
  2. スッキリわかる テキスト+問題集 日商簿記2級 工業簿記(税込1,512円)
  3. 合格するための過去問題集 日商簿記2級(税込2,160円)
  4. あてるTAC直前予想 日商簿記2級(税込1,620円)
  5. 無敵の簿記2級 直前総まとめ(税込1,620円)

セットですと15%オフで手に入りますのでお得です!
私も今回も2ヶ月前に15%オフで購入しました。

ちなみに、3級で使用した「スッキリとける 過去+予想問題集 日商簿記3級(税込1,080円)」は、2級もありますが、直近5回分くらいの過去問が入っていなかったのがめちゃめちゃ不満で笑、今回は上記の「合格するための過去問題集」に変えています。
これなら最新回まで収録されていて安心です。
過去問は一番重要といっても過言ではないですから、最新の回まで入っていることが必須といえます!

簿記2級に合格するための電卓

電卓は手持ちのもので十分

電卓はこちらを3級の時に購入。
税理士まで目指す!という方は、1万円以上の良い電卓を検討してもいいですが、簿記2、3級で高い電卓は必要ないです。
手持ちの電卓があるならそれで十分です。
2級の試験会場でも、普通にカラフルな小さい電卓とか使っている方が、3割近くはいらっしゃいました。

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電卓操作について知りたいなら

電卓の操作は一応知っておこうと、こちらを3級受験時に買いました。
しかし開きもせず笑、2級で念のため1時間くらい目を通したけど、結局掲載されている電卓操作は使いませんでした。
1級受験となると電卓操作のスキルが必須ですが、2級までですと特に電卓操作は必要ありませんが、気になる方は目を通してもいいと思います。

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簿記2級で、早打ちとか、左手で打たなければ!とかは全く不要です。
数字と「+」「-」「×」「÷」「=」で十分!

人差し指だけでやっとこさ打てる・・・というような遅さは問題ですが、ブラインドタッチとか早打ちはできなくても、普通に打てれば心配いりません。
過去問を制限時間の2時間以内できちんと解ける速さならば、問題ありません。
電卓のせいで遅い!という事態が分かれば、その時にはちょっと急ぎましょう笑

簿記2級に合格するための費用

以上ご紹介したテキストで費用を計算してみました。

  • テキスト&問題集5冊:8424円→15%オフで7160円
  • 電卓:1748円
  • 受験料:4630円
  • 受験申込手数料:500円(商工会議所による)
  • 税込合計14038円

以前購入した電卓だし、実質12000円くらいですかね。
TACとかユーキャンとかで受講するより、独学はさすが、安上がりですね笑

簿記2級に受かる勉強量

上でご紹介した以下5冊について書きます。
独学でもこの5冊で十分合格できるので、参考になればうれしいです。
ちょっと長いので、このように略します!

  1. スッキリわかる テキスト+問題集 商業簿記→略して以下「商業テキスト、商業問題」
  2. スッキリわかる テキスト+問題集 工業簿記→略して以下「工業テキスト、工業問題」
  3. 合格するための過去問題集→略して以下「過去問」
  4. あてるTAC直前予想→略して以下「あてる
  5. 無敵の簿記3級 直前総まとめ→略して以下「無敵の簿記」

この5冊の具体的な内容量を、簡潔にまとめると以下です。

  • 商業テキスト:480ページ分
  • 商業問題:85問(テキスト読みながら解く)
  • 商業問題:チェックテスト(模擬問題 1回分)
  • 工業テキスト:210ページ分
  • 工業問題:56問(テキスト読みながら解く)
  • 工業問題:チェックテスト(模擬問題 1回分)
  • 過去問:過去問題 第140~151回 12回分
  • 過去問:厳選問題 180ページ分
  • あてる:予想問題 4回分
  • 無敵の簿記:厳選問題 200ページ分
  • 無敵の簿記:予想問題 1回分

この量をやれば十分です。
具合悪くなりそうですか?笑
200時間~分なので、多いように感じますが、最初にこうして総量を書き出して、スケジュールに割り当ててしまえばあとはやるだけです!

簿記2級に1か月で受かるスケジュール

ここでも、上でご紹介した以下5冊が手元にある前提で、受かるための具体的スケジュールを書きます!

私が実際に合格したスケジュールを基に書きますが、スケジュールは一番大事です。
ここの順番を間違えると理解がしにくかったり、そもそも守らないと勉強が終わりません。
1か月間で1日あたり3~4時間+休日10時間、トータル約180時間の分量ですよ。
以下は書くにあたって平均的にならしていますが、時間を作ってどんどん進めます!

  • 初日:教材全てをざっと見て、テキストの分量と解くべき問題数を把握し、スケジュールを立てる&教材に記載してある簿記の概要説明部分や問題構成、近年・今回の傾向とかをふ~んくらいの気持ちで読む
  • 2~10:商業テキストを1日50ページ分ずつ読みながら対応する商業問題を解く
  • 11~15:工業テキストを1日40ページ分ずつ読みながら対応する工業問題を解く
  • 16:商業・工業のチェックテスト(模擬問題 2回分)
  • 17-19:過去問 第140~144回(5回分)
  • 20:無敵の簿記 第1~5問対策の厳選問題すべて
  • 21-23:過去問 第145~151回(7回)
  • 24:過去問 厳選問題すべて
  • 25:無敵予想、あてる予想1/4回目
  • 26:あてる予想2/4回目、あてる予想3/4回目
  • 27:あてる予想4/4回目(←プラスワン)一巡目の勉強完了!
  • 28-30:今まで勉強して間違えたところを総復習、最終チェック

試験当日!無事合格!

ちょっときついかも?笑
実際私は試験の一週間前には一巡目の勉強は終わってましたので、もう少しペースアップしてもいいかもしれません。
あくまで私が92点を取れた短期決戦型のスケジュールになります。

時間に余裕があれば、ぜひ二か月くらい取って、もうすこし余裕を持った方がいいでしょうね、確実に笑

また、試験時間は2時間なので、過去問や予想問題は2時間測ってするべきです。
ただ、早く終わった分にはどんどん先へ学習を進めましょう。

また、過去問や予想問題を何度も解くとパターンが分かり、採点したら自分の得点も出ます。
簿記2級は70点/100点で合格です。
ポイントを押さえてしっかりやれば、すぐにコンスタントに80点以上は出せるようになります。
がんばってください。

勉強する時のポイント

どんな試験でも、合否が分かれる差は「勉強の仕方」です。
ポイントを押さえて要領よくするのがコツです。

(あくまで私が思うポイントですが)具体的には、

  • 勉強を始めるに教科書の分量・問題量など全容を把握し、スケジュールを立てる
  • あとはただひたすらスケジュールを確実に遂行する、その意志をもつ
  • アウトプット=実際の問題を解くこと、自分の手を動かして書くことを重視する
  • テキストを眺めるだけでなく「テキストを見たら問題を解く」までワンセット
  • 勉強の初期段階で分からない点が出てきても、こだわらずにサクッと飛ばす(どうせ後日の自分なら分かる)
  • 飛ばしたところは付箋を貼っておき、後日、理解が進んでからチェックする
  • 間違えた問題は、1回以上は復習する
  • 全ての勉強を終えて、それでも分からないところがあったら、サクッと諦める
  • 自分の得意分野を伸ばす、何度やっても理解できない点はいっそ視界に入れないw
  • 煮詰まったら無理に勉強しない、好きなことして遊ぶ
  • 合格すると信じる、自分が受からないなら誰が受かる?くらいの気持ちでいく!

机に向かっている物理的な時間ではなく、ポイントを押さえたメリハリのある勉強が大事かなと思います。

ダメな勉強方法

ポイントポイント言うけど、ダメな方法ってなに?
と思われるかもしれないので、思いつくダメな方法も一応挙げてみます。

  • 全容を把握せず、とりあえず始める、テキストや問題集をあとから追加する
  • とりあえず始めると先も見えないし終わりも分からず、延々と続く気がして不安になる
  • テキストや問題の解き方を読むだけで分かった気になり自分で手を動かして問題を解かない
  • 復習しない
  • 勉強の初期段階で、分からないところにこだわる
  • やる気をなくす、自分にはできないと思う
  • 自分の苦手分野にこだわって、得点源にならないところを一生懸命やりすぎる
  • 煮詰まっても遊ばず、延々と煮詰まり続ける

こんな感じかな・・・
とはいえご自身に合ったやり方があると思うので、あくまで参考にお願いします笑

簿記2級に合格する方法まとめ

以上、割と詳しめに見てきましたが、参考になりましたでしょうか。

会計の知識は個人事業主だと当然に必要ですし、簿記2級は持っていて損はない、社会的な認知度も高いコスパ最強の資格ともいわれます。
やってみようかな!と思えたらぜひ挑戦してみて下さいね!
健闘を祈ります。